【県大シリーズ第9回】あなたはどこ出身?データで見る「各学年の特徴」と「県内出身者の割合」
大学で初対面の人と会うとき、一番気楽な会話は「出身地」についてだろう。
実際のところ学生の出身地はどうなっているだろうか。県内出身者への待遇が厚いから、ほとんど長野出身?半分くらい?
シリーズ第9回は、データで見る「学生の出身地について」。面白かったら、インスタフォローしてね!質問やリクエストはこちらから!!
- 体感的には県内出身者4割
- 2021年度入学者選抜データ(現在の4年生)
- 2022年度入学者選抜データ(現在の3年生)
- 2023年度入学者選抜データ(現在の2年生)
- 2021年度~2023年度のデータを比べて
- 終わりに

体感的には県内出身者4割
講義中に時折「長野県出身の人ー」と挙手する場面や、私のウルトラスーパー狭い交友関係から考えてみる。体感は長野県出身者が4割、といったところか。
私たち4期生は特に県内出身者が少ない、という話もきいたことがある。なんとなくだが、静岡や北関東の出身者によく出会う気がしている。
さて、長野県立大学の学生の出身地についてアンケートが取れるわけもなく。草の根的に聞き込みでもするか、と考えていた。しかし試しに検索してみると、大学HPに情報が載っているようだ。さっそく覗いてみよう。
過去の入試情報 | 入試情報 | 長野県立大学|The UNIVERSITY OF NAGANO
注:GM学部と健康発達学部の入学者を合わせたデータである
2021年度入学者選抜データ(現在の4年生)
2021年度の「入学者選抜結果の状況(第3年次編入学を除く)」を見てみる。なお、以降の年度も同様のデータを見る。
入学者の総数は243名、うち県内出身者は110名。約45%が県内出身者らしい。その他の都道府県では、静岡22名、新潟11名、東京8名が多い。
1割弱が静岡出身者とは驚きだ。東京出身者が8名というのも面白い。また、沖縄出身者が6名いるのもおそらく他学年との差異であろう。

2022年度入学者選抜データ(現在の3年生)
つづいて、2022年度のデータを見てみよう。
入学者の総数は264名、うち県内出身者は125名。約47%が県内出身者だ。その他の都道府県は、愛知・富山がともに17名、静岡16名、石川・岐阜がともに11名となっている。
長野県と接している愛知・富山・静岡・岐阜はわかる。しかし石川とは…面白い。十中八九交通の影響だろう。北陸新幹線を使えば、長野駅から金沢駅まで約1時間30分だ。心理的な距離は近いのかもしれない。
2023年度入学者選抜データ(現在の2年生)
2023年度のデータも見てみよう。
入学者数の総数は246名、うち県内出身者は123名。なんとぴったり50%が県内出身者である。その他の都道府県を見ると、愛知16名、静岡13名、富山・新潟がともに11名らしい。長野県に接している都道府県からの順当な数字だろう。埼玉・山梨の出身者が少ないのは東京が近いからだろうか。
興味深いのは、西側からの入学者がほとんどいないことである。一方で北海道、青森、岩手など北側からはある程度入学者数がある。地図上で見れば長野はど真ん中だが、公共交通機関や地元大学の特色などが影響しているのだろうか。
2021年度~2023年度のデータを比べて
まず2021年度について考えてみよう。特徴的なのは、①県内出身者の割合が最も低い。そして②静岡・東京・沖縄出身者の人数も他とは大きく異なっている。
2022年度は、①長野県周辺からの出身者が非常に多い。一方で東北圏や関西圏からの出身者はかなり少ない。②地理的なばらつきが少ないようだ。また、石川出身の人が多いのも特徴だ。
2023年度は①県内出身者の比率が最も高い。また、②関西出身者が少ないようだ。仮にこの表での大阪以下の都道府県を”西側”とすると、2021年度は19名、2022年度は5名、2023年度は7名の入学者がいる。
また、2021年度~2023年度のデータから、この3年間は和歌山、徳島、香川、島根、高知、佐賀、大分出身の入学者がいないことがわかった。当然第3年次編入学や海外からの入学者にいる可能性はあるが、このあたりの西側出身者がレアであるとはいえるだろう。
7期生と言われる現在の1年生に、このあたり出身の方がいるならぜひ話してみたいものである。どこもまだ行ったことのない県なので、いつかいく日のために地元情報を教えて欲しく思う。

終わりに
ふと思いついた疑問だったが、調べてみると案外面白い気づきがいくつもあった。意外だったのは、年度ごとにかなり明確な違いがあったこと。こうした違いが学年ごとの色であったり、キャンパス内の多様性だったりを作っているのだろう。
なお、実際の状況は「第3年次編入学」や「海外からの入学者」、「休学や留年」などによってデータとの違いがあり、もっとワクワクできる多様な環境であることを書いておく。
また、この記事は出身地による差別や迫害といったものを推奨する意図は全くない。むしろ私は様々な出身地の方と話し、その土地の美味い食べ物や行くべき場所を教えて欲しいくらいだ。就活も「全国型の転勤OK!」で貫きとおしたくらいである。
では、このへんで。次回第10回はいよいよ日本酒編へ。初の前後編の予定だ。