【新蕎麦よりも… #020】青くはありません
8月も気づけば後半。私は既に、果物や月見といった秋の楽しみを思い浮かべております。
みなさんは夏らしいこと、できましたか? 花火にBBQ、海水浴にビアガーデン……
インスタグラムを眺めると、楽しそうな友人たちの姿が。羨ましいことで。そんな彼らを横目に、私は今日も一人で缶ビールを開けます。
今日の曲
いつだったか、「各月ごとの満月には名前がある」という話を見かけました。ピンクムーンだったり、ストロベリームーンだったり。
8月20日に見れるらしいのは、ブルームーン(またの名をスタージョンムーン)。気候の関係で青く見えるんだそうで。
ジャズスタンダードにも、ブルームーンという曲があるのです。
青くはありません
「月が綺麗に見える」ときくと、夏目漱石のエピソードを思い出します。そう、皆さんご存じ「I love you を和訳したら "月が綺麗ですね" になる」というアレです。
遠回しな言い方が、なんとも日本語的ですよね。実際のところ、現実でこのセリフを吐くのはちょっとイタイ気もしますが。
これに対するオシャレな返答も色々で。調べたらわんさか出てきました。
断る際の返答として私が好きなのが、「でも青くはありません」というセリフ。
冒頭にお話ししたブルームーン。めったに見ることができないので、かつて西洋では『めったにない事・奇跡・不吉な前兆』という意味があったそうな。
そんなわけで、あなたの行為を受け入れることはめったに起こりません、そして月は青くはありません、という返しが生まれたそう。
月といえば月見、月見といえば秋。「秋波を送る」という古風な表現も思い出します。これは「異性に対して好意の目線を送る」、つまり「色目を使う」という意味。
たいていは、女性が男性に対して流し目を使ったりする際の表現として登場します。
美人の涼しげな美しい目元から連想して、秋の波だそう。たしかに秋っぽい。
ただ、いったいどんな目線か、と考えてもわかりません。女性同士だと「あの子絶対〇〇のこと好きじゃん!目線が!」となるそうですが、私には全く。
好きな人とは目線が合わないとか、逆によく見ちゃうとか色々言われておりますが、未だに微塵もわからないのよね。