ユードリナによる長野県立大学と長野市街地の記録

長野県立大学卒業生による、長野県立大学の現在地の紹介と長野市の地域の様子を投稿していきます。

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【切符と水路】Route 65-A

切符と水路シリーズ、「Route 65」は側溝や暗渠、川を辿ってみる企画です。

死ぬほど暇な人間がやる、アホな企画??

 

でも、人間には余裕が必要だと思う。見つけた側溝を辿ってみる。見かけた路地に入ってみる。スプーン一杯の勇気と時間があれば、自然と余裕が生まれる。

 

さて、今回は我が大学近くで見かける、とある川をのぞいてみよう!

晴天の日でも水が流れている。ということは、雨水ではなく川からの水かな?

西側から流れている。上流へ向かってみよう。

 

……と思ったら、魚がいた!健気に流れに逆らっている。気持ちよさそうだね~

魚を数えると5匹はいた。結構デカい。何もないのに、いったい何を食べているのだろう。

 

そのままたどっていると、交差点へ出た。ここで道路の下にもぐっているようだ。

暗渠をワクワクして見ていると、近くに何か立っていた。

なんて読むのだろう。「しょうちゅうせき」…?

気になったので、帰宅後調べてみた。驚いたことに、wikiに載っていた。読みは「かないせぎ」らしい。

さらにビックリ、この用水路なんと平安時代初期に開削されたらしい。善光寺平に広がる用水路の中で最古だそう。「一遍上人絵伝」にも描かれているらしい。なかなか大物じゃないかキミ。

 

さらに辿っていくと、用水路は完全な暗渠になっていた。

ムムッ、辿れんじゃないか。

しかしご心配なく、道路を見ればなんとなく見えてくる。

そう、デカいアミアミがいるのだ。彼らが道しるべ。ヘンゼルとグレーテルでいうところの、月の明かりで光る石だ。

アミアミをのぞき込みながら辿ると、再び立っているものがいた。この子を見ると「あってた!」と安心する。

見えにくいが、この写真の右下に用水路が流れている。

 

だが、ここで問題が起きた。周囲を見ても、どこにも用水路が見当たらない。アミアミもない。完全に見失った……

 

ここまでくると最後まで辿りたい。意地である。とりあえず西進しよう。

 

さて。気づけば中央消防署まで来ていた。次の予定も迫り、タイムアップ。

私もおたくも、水を欲しているのは同じか……

結局この後、信大の教育学部まで行ったが見つけられなかった。

まあいい。きっと長野市の西にある裾花川へと続いているのだろう。

 

暑い中歩いてみたが、やはり散歩は素晴らしい。それに、何の目的もないよりは、道しるべがあるほうが楽しい。

これからも、水路のどれかがカリフォルニアへ続いていると信じて辿ってみるとしよう。

 

おまけ

なぜRoute 65なのか?と思ったあなた。素晴らしい好奇心ですね。

ジャズのスタンダードでRoute 66という曲があります。映画「カーズ」でも有名な、実在するアメリカの道です。カリフォルニアへと続くこの道を歌ったRoute 66からもじって、このタイトルをつけましたとさ。